江戸時代初期の様子記した文書 オランダで見つかる

江戸時代初期の様子記した文書 オランダで見つかる

徳川政権が確立する最後の戦となった「大坂の陣」(1614~15年)前後の、江戸時代初期の様子が記された文書がオランダ・ハーグの国立文書館で見つかった。同国ライデン大学と共同調査している国際日本文化研究センター(京都市)がこのほど発表した。
当時、東インド会社の拠点だった長崎の平戸オランダ商館のオランダ人関係者らが1609~1633年に作成した書簡524点や日記で、幕府高官や日本の商人から聞き取った情報などが記されている。
例えば、大坂夏の陣で大坂城が落城した直後の1615年6月11日付の報告には次のような記述がある。東インド会社の商務員ワウテルセンが平戸オランダ商館長に宛てたものだ。
「皇帝(徳川家康)、その息子(徳川秀忠)および全軍は、(豊臣)秀頼の(大坂)城を攻囲するために6月2日に大坂へ出発し同3日に到着した。(形勢不利と判断した)秀頼(軍)の数人の大名が赦免が得られると考え、皇帝側に寝返るため、城に火をつけたが、(事態が発覚し)彼らは逃げる前に秀頼(の指示)によって、その場で(城壁から)落とされて死んだ」とある。

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