日本人のルーツ探る草船航海 台湾発は1年延期 竹製船案

日本人のルーツ探る草船航海、台湾発は1年延期 竹製船案

日本人のルーツを探る航海実験を進める国立科学博物館などのチームは8月27日、2017年7月に予定していた台湾発の航海を1年延期することを明らかにした。
この実験航海の目的は約3万年前、日本人の祖先がどのようにして琉球諸島へ移住したのかを検証すること。今年7月行われた航海では、草舟で沖縄県の与那国島から約75㌔㍍東の西表島を目指したが、潮流に流され、予定ルートの半分以上を伴走船に引かれる結果に終わっている。
台湾から与那国島への航海は100㌔㍍以上になるほか、黒潮を越える必要もあり、さらに難易度は高い。
東京都内で27日開かれた報告会では今後、与那国島-西表島間の再航海は行わず、台湾発の航海では草船に比べ、耐久性の高い竹を材料に検討する方針が示された。

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