滋賀・高島市 2世紀にわたり築かれた異例の古墳群と確認

滋賀・高島市 2世紀にわたり築かれた異例の古墳群と確認

滋賀県高島市教育委員会の発掘調査によると、同市で見つかった古墳群が5世紀の終わりごろから、およそ180年間にわたって次々と築かれた、全国的にも珍しいものであることが分かった。
2017年3月から2018年7月にかけて行われた発掘調査で、同市新旭町にある「南畑古墳群」からは、本格的な石室がある円墳と呼ばれる丸い形の古墳や、土を盛っただけの古墳など様々な様式の古墳10基が新たに確認され、出土した須恵器などから6世紀から7世紀初めごろに築かれたものと分かったという。
すぐ近くにある「下平古墳群」では5世紀の終わりごろの古墳が見つかっており、この地域では5世紀の終わりから7世紀の初めごろまで、およそ180年間にわたって次々と古墳が築かれていたとみられるという。これだけ長期間、古墳が同じ地域に築かれるケースは全国的にも珍しいという。
同市教委では「この地域には当時安定的な権力を持った豪族がいたのではないか。この地域で生まれたとされる継体天皇との関わりなどの調査を進めたい」としている。

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